今日の季語「春の雪」 | 季語とこよみ

今日の季語「春の雪」

紅梅に降る雪
今日の季語、三月四日は「春の雪」をお届けします。

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今日の季語 3月4日

春の雪(はるのゆき)

三春
蕗の薹と雪
立春を過ぎてから降る雪のこと。(立春…2月4日ころ)

地面に落ちると淡雪のようにすぐとけてしまうこともあり、時には夜の間降り続き、一面の雪景色となることもある。

降る雪
日本の南を南岸低気圧が通過する時、太平洋側に大雪をもたらす。

すぐに解けてその後気温の上昇があることが多いため、春を告げる雪とも呼ばれる。
この場合、仲春三月頃に降ることが多い。

時に強い寒気が南下して、大雪となる場合もある。

都心に降る雪
雪に慣れていない首都圏は少しの積雪でも交通がマヒすることがある。

雪国というよりも、めったに雪の降らない地域での春の雪、という意味合いで用いられることが多い。

「春の雪」の傍題: 春雪(しゅんせつ)、春吹雪(はるふぶき)

紙すきの手元にちるや春の雪 闌更
湯屋まではぬれて行きけり春の雪 来山
追々に塔の雫や春の雪 二柳
抽斗(ひきだし)に古りゆく小紋春の雪 岡本差知子
春雪のあとの夕日を豆腐売 大串章

春の雪波の如くに塀をこゆ 高野素十
春の雪青菜をゆでてゐたる間も 細見綾子
柊に春の雪降り一樹の音 野澤節子
春雪や傷を抱きて今日寧(やす)し 村山古郷
鮎宿や鳴る瀬に春のささめ雪 石塚友二

春雪三日祭の如く過ぎにけり 石田波郷
春の雪うけてそらして実南天 鈴木真砂女
春雪にひとたび濡れし夕日川 大井戸辿
下町は雨になりけり春の雪 正岡子規
春雪の暫く降るや海の上 前田普羅
春雪のとまりし肩をたたきあふ 石橋秀野

この記事を書いた人
こよみ

このサイトではテーマごとに季語を集め、画像とともに一目でわかりやすいようにまとめました。季語の持つ多彩な魅力をぜひお楽しみください。

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