今日の季語「二月尽」 | 季語とこよみ

今日の季語「二月尽」

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今日の季語 2月28日

二月尽(にがつじん)

初春
スノードロップの蕾
二月が終わること。
短い二月は慌ただしく去ってゆく。

「二月尽」は二月二十八日、閏年なら二月二十九日であるが、末日に限らず「二月も末の方」、二月が終わるころという意味合いに用いられることが多い。

紅梅と白梅の木
日が長くなり厳しい寒さも次第に緩み、二月が終わるという安堵の気持ちが滲み出る。

「二月尽」の傍題: 二月果つ(にがつはつ)、二月尽く(にがつつく)、二月終る(にがつおわる)、二月逝く(にがつゆく)

石蹴りのひとり残りぬ二月尽 浜武亮子
二月尽くかがやかざりし一日もて 綾部仁喜
束の間のかげろふ立てば二月尽 森澄雄
よべの雨に家々ぬれて二月尽 内田百閒
ちらちらと空を梅ちり二月尽 原石鼎

雪原の靄に日が溶け二月尽 相馬遷子
櫂(かい)入れし水の素直さ二月逝く 朔多恭
剃刀に充電二月終りけり 秋元不死男
厨芥車滴り長し二月尽 沢木欣一
飲食(おんじき)のさもあらばあれ二月尽 高橋睦郎
裁ち切つて布目の揃ふ二月尽 神野久江

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こよみ

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