今日の季語「淡雪」 | 季語とこよみ

今日の季語「淡雪」

嵐山の竹林の淡雪
今日の季語、三月八日は「淡雪」をお届けします。

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今日の季語 3月8日

淡雪(あわゆき)

三春
淡雪の街角
春になって気温が高くなってから降る雪は、融けやすく、すぐに消えてしまう。

雪の結晶が融けかかっているため、たがいにくっつき合って大きな雪片となり、積もっても融けやすい。

淡雪は、「沫雪」「泡雪」とも書くことがある。
これらの「あわゆき」は柔らかい雪という意味であったが、のちに消えやすく淡い「淡雪」と感じられるようになった。

また、牡丹雪(ぼたんゆき)、綿雪(わたゆき)、かたびら雪、たびら雪、だんびら雪などとも言う。
桜の公園に降る淡雪

「春泥」の傍題: 牡丹雪(ぼたんゆき)、綿雪(わたゆき)、かたびら雪、たびら雪、だんびら雪、沫雪(あわゆき)、泡雪(あわゆき)

淡ゆきや幾筋きえてもとの道 千代女
淡雪や側から青き春日山 蓼太
淡雪のつもるつもりや砂の上 久保田万太郎
淡雪のうしろ明るき月夜かな 正岡子規
淡雪や妻がゐぬ日の蒸し鰈 臼田亜浪

淡雪や掌にのる程の小鳥塚 富安風生
しづかにこころ満ちくるを待つ牡丹雪 大野林火
過ぎゆきし指や瞼や牡丹雪 加藤楸邨
午までをなぐさまんには雪淡(うす)し 野澤節子
沫雪の水際ばかり光りけり 佐藤鬼房

淡雪や山にみひらく鰈の目 斎藤玄
夜の町は紺しぼりつつ牡丹雪 桂信子
二の膳の魚おもへばたびら雪 榎本好宏
淡雪や橋の袂の瀬田の茶屋 井上井月
淡雪や昼を灯して鏡店 日野草城
淡雪やかりそめにさす女傘 日野草城

この記事を書いた人
こよみ

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