生活の中で出会った季語を、私が撮った写真とともにゆる〜く記録していくブログのコーナー、久しぶりの更新です。
さて今回は、夏の季語となっている四十雀(しじゅうから)です。
うちの庭にもたまに来て、月桂樹や蜜柑の木の枝から枝へと飛び回っています。
窓からのぞくとすぐに逃げてしまうため、なかなか写真に撮れなかったのですが、このたび隠し撮りに成功しました!(笑・写りはよくないです、すみません。。)
上の写真です。黄楊(つげ)の木にとまっています。
頬が白いため、頬白(ほおじろ)と間違えられやすいのですが、四十雀は胸からお腹にかけて、「黒いネクタイ」のような模様があります。
五月、六月頃には高いところにとまって「ツツピー!ツツピー!」と高い声でさえずります。
雀と同じか、少し小さいのにもかかわらず、あたりに響き渡るほど大きな声です。
うちには蜜柑の木があるのですが、揚羽蝶が毎日のように卵を産んでいきます。
それが幼虫になったものを、四十雀が食べに来てくれます。
蜜柑の木の葉っぱが、幼虫に食べ尽くされてしまうのを防いでくれる、大事なお客様なのです。それでも毎年、若葉はだいぶ食べられてしまいますが・・・
雀、椋鳥などと並んで身近によく見られる小鳥なので、白黒で黒いネクタイをした元気な小鳥を見かけたら、四十雀でぜひ一句詠んでみてくださいね。
四十雀など、夏の小鳥の季語はこちらにまとめています。
ここではそちらに挙げなかった四十雀の例句をいくつかご紹介します。
- 若楓揺りつゝ鳴くは四十雀 水原秋櫻子
- 追ひすがり追ひすがり来て四十雀 石田波郷
- 連れ鳴きの声こぼしをる四十雀 上村占魚