先日、家の窓から外を見たら、草地をカルガモの親子が歩いていました。
雛たちが親について一生懸命に歩いている姿は本当に可愛かったです。
カルガモの親子のお引越し、テレビでは見たことがありますが、実際に見るのは初めてでした。
しかも家のすぐ側です。この辺でカルガモを見たことすらありませんので驚きました。
あわてて窓から一枚写真を撮り、外に出たのですが、その草地へはぐるっと何軒かの家を回って行かねばならず、見失ってしまいました。
近くに用水路はありますが、鴨のいる池などはかなり遠くにしかありません。
ちゃんとお引越しできたか心配ですが、無事に池にたどり着いていることを祈ります。
さて、カルガモの雛は「軽鳧の子(かるのこ)」という夏の季語になっています。
軽鳧の子(かるのこ)
三夏
軽鴨の雛のこと。
渡りをする鴨とは違い、軽鴨は留鳥で、一年中見られる。
(軽鳧(かる)の「鳧」は、「鳧(けり)」という鳥の漢字と同じです。)
軽鴨の子(かるがものこ)
- かるの子や首さし出して浮藻草 惟然
- かるの子のひとり出て行く小浪かな 暁台
- かるの子のつぎつぎ残す水輪かな 村上鬼城
- 軽鳧の子が飛ぶなり旅の能登の海 田村木国
- 軽鳧の子の親を離るゝ水尾引いて 今井つる女
- 軽鳧の子もはばたくやうなことをして 高田正子
「鴨」は冬の季語となっていますが、それぞれの季節の鴨を集めてみました。
春
引鴨、鴨帰る、行く鴨、帰る鴨、残る鴨、春の鴨、引残る鴨
夏
夏の鴨、鴨涼し(春に北へ帰らなかった鴨、軽鳧の両者に用いられる)
通し鴨、鴨の子、子鴨、鴨の雛、羽抜鴨(春に北へ帰らなかった鴨)
軽鳧、軽鴨、軽鳧の子、軽鴨の子、夏鴨(軽鳧(かるがも)のこと)
秋
初鴨、鴨来る、鴨渡る、尾越の鴨
冬
鴨、鳧、青頸、真鴨、巴鴨、尾長鴨、小鴨、葦鴨、味鴨、葭鴨、蓑葭、鈴鴨、蓑鴨、緋鳥鴨、しのり鴨、黒鴨、頬白鴨、星羽白、金黒羽白、海秋沙、河秋沙、巫秋沙、あいさ、鴨打、鴨舟、鴨道