今日の季語「啓蟄」 | 季語とこよみ

今日の季語「啓蟄」

雨蛙
今日の季語、三月六日は「啓蟄」をお届けします。

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今日の季語 3月6日

啓蟄(けいちつ)

仲春
カラスノエンドウにとまるてんとう虫
二十四節気の一つで、雨水の後十五日、三月五、六日ころにあたる。
土の中で冬眠していた虫や蛙などが、暖かくなって穴から出てくるという意味である。

礼記「月令」に「仲春の月、蟄虫(ちっちゅう)咸(みな)動き、戸を啓(ひら)き始めて出づ」とある。

このころに初雷がとどろき、土中の虫を目覚めさせるというので「虫出しの雷」「蟄雷」という。

木の隙間から出てきた蜥蜴

啓蟄に関連した季語に、蛇穴を出づ(へびあなをいづ)、蟇穴を出づ(ひきあなをいづ)、蜥蜴穴を出づ(とかげあなをいづ)、地虫穴を出づ(じむしあなをいづ)、蟻穴を出づ(ありあなをいづ)などがあります。
「啓蟄」の傍題: 驚蟄(けいちつ)

啓蟄や生きとし生きるものに影 斎藤空華
水あふれゐて啓蟄の最上川 森澄雄
啓蟄のひとり児ひとりよちよちと 飯田蛇笏
啓蟄の夜行列車の暗く長く 石原透
啓蟄の蜘蛛また一つはしりけり 五十嵐播水

啓蟄の虫におどろく縁の上 臼田亜浪
啓蟄やただ一疋の青蛙 原石鼎
啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる 山口青邨
啓蟄や幼児のごとく足ならし 阿部みどり女
啓蟄を秘めて掃かれし大地かな 上野泰

啓蟄やみどりの蜘蛛の糸見えず 合屋喜句女
啓蟄の声なす石を踏みゆけり 西谷孝
啓蟄や木々にあつまる波の音 塩尻青笳
啓蟄のつちくれ躍り掃かれけり 吉岡禅寺洞
啓蟄や埃をはたく車椅子 丸林袖川
啓蟄を啣(くわ)へて雀飛びにけり 川端茅舎

この記事を書いた人
こよみ

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